• 住まいの快適性と健康性を高め、光熱費も削減

  • メリット1:暮らしが快適になる

     断熱リフォームは、住宅の断熱性を高めるリフォーム。その効果はいくつかありますが、まずは日々の暮らしが快適になることが挙げられます。

     暮らしの快適性を決める要素として、室内が夏涼しく、冬暖かいことは大きなポイント。夏に冷房をガンガン入れても涼しくならず、少し動き回っただけで汗をかいたり、冬に暖房を付けても頭のほうだけ暑くて、足元がスースーするようでは、とても快適とは言えません。しかし、断熱材をしっかり施工し、気密化も行えば、そのような不快な環境を解消することにつながります。

     なぜ断熱リフォームで快適性が向上するかというと、きちんとした断熱をすることで体感温度が夏は低く、冬は高くなるからです。 人が室内で感じる温度=体感温度は、室温と室内の壁面温度を足して2で割った温度になりますが、断熱が薄い古い住宅では室内の壁面温度が夏は高く、冬は低くなるため、冷房や暖房で室温設定を調整しても、なかなか快適にはなりません。例えば夏にエアコンで室温を25℃に設定しても、断熱が薄い壁面の温度が35℃であれば、(25+35)÷2=30で、体感温度は30℃になります。

     断熱リフォームを行い、壁の断熱を厚くすれば、外の暑さ寒さが壁面に伝わりにくくなり、室内の壁面温度も極端に高くなったり低くなったりすることが抑えられるため、冷暖房の室温設定に近い体感温度を得ることができます。 また、断熱と同時に気密化も行うことで、すきま風もなくなり、断熱材の性能を十分に発揮させることができるようになります。

  • メリット2:健康を守ることができる

     断熱リフォームは、特に全室暖房していない古い住宅にお住まいの高齢者の方にお勧めしたいリフォーム。それは健康を守ることにつながるからです。

     実は冬期、12月から3月にかけては家の中での不慮の事故による死亡率が1年で最も高くなる時期ですが、その原因と言われているのがヒートショックによる心疾患や脳血管疾患。ヒートショックとは、例えば家の中の暖かいリビングから、寒いトイレや浴室・脱衣室へ移動した際、その温度差によって血管が収縮し、血圧や脈拍の急激な変動が引き起こされること。これが非常に危険なわけです。
     また、猛暑という言葉が当たり前のように使われるようになってきた日本の夏は、体温の調節機能が低下し、温度感覚も鈍ってきている高齢者の方が、家の中で熱中症などになる危険性が高くなってきています。

     家の中でヒートショックや熱中症を避けるためには、住宅全体の断熱性を高め、空間ごとの温度差をできるだけなくすることと、夏期の室温上昇を抑えることがとても大切です。断熱リフォームは住宅全体の断熱性能を高めることで、冬には家の中の温度差をできる限り解消し、夏には室温上昇を抑えるのに役立ちます。冷暖房での室温調整もしやすくなるため、1年を通じて健康維持に大きな役割を果たします。

  • メリット3:光熱費の削減につながる

     夏には何台ものエアコンの使用によって電気代が跳ね上がり、冬はストーブにかかる灯油代が家計を圧迫する…。 古い家にお住まいの方の多くは、こんな悩みを抱えていらっしゃるのではないでしょうか。

     断熱リフォームは、床・外壁・天井などの断熱材を最新の高性能な断熱材に交換・追加し、窓も新築で使われている断熱性が高い製品に交換。気密化も一からやり直すことによって、屋外の熱や冷気をシャットアウト。夏も冬も現在よりエネルギー消費量が抑えられ、電気代や灯油代の削減に貢献します。 また、断熱リフォームのメリットの1つである「健康性の維持」によって、医療費や介護費の削減にもつながることが期待できます。

     快適性や経済性を設備機器で得ることができたとしても、設備機器は10〜15年程度でシステムを構成する部材の交換・更新が必要になりますし、絶対故障しないとも言い切れません。しかし、断熱・気密は一度しっかり施工すれば、住宅が寿命を迎えるまで快適性・省エネ性を発揮します。断熱リフォームは光熱費の削減にとどまらず、長い目で見た時にとても経済性が高いリフォームと言えます。

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