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『DAN壁』を採用した高性能住宅 〜埼玉県上尾市〜
健康・安心・安全の家づくりをテーマとする住宅会社が、『DAN壁』を採用した高性能住宅を埼玉県上尾市に建設しました。快適性・省エネ性はもちろん、漆喰や杉、檜などで仕上げた心地よい室内空間も大きな魅力となっています。
この住宅のオーナー・Sさんは、純和風のデザインと高い断熱・気密性を有する住まいを望んでいました。そこで新築を依頼したのが(株)アライ(群馬県高崎市)。同社の純和風デザインや、断熱・気密化について勉強熱心な企業姿勢に共感したことが大きな決め手となったそうで、入居してから毎日快適な暮らしを送っています。
特に「以前の家では10月から11月にかけて、寒い日はこたつを出していたほどでしたが、この家では暖房なしでも暖かいんです」とSさんは言います。その暖かさの秘密は高い断熱・気密性能にありました。
真壁造りの外壁は、グラスウールブローイング100mmを吹き込み、その屋外側に耐力面材のダイライトを張ってから『DAN壁』50mmを施工した150mm断熱。基礎は布基礎外側にグラスウールボード48K60mm、内側に同25mmを施工した両側断熱。天井はグラスウールブローイング400mmを吹込んでいます。また、窓に関しては南面以外にPVCサッシ・トリプルガラスを採用。住宅の熱損失係数(Q値)は1.6W/m2Kと、埼玉県が該当する次世代省エネルギー基準Ⅳ地域の基準値である2.7W/m2Kを大きく上回り、積雪寒冷地である北海道レベルの断熱性能を確保。晩秋・初冬に暖房なしで暖かく暮らせるのも頷けます。
このような高い断熱性能を十分発揮させるためには、高い気密性能も必要不可欠。特に真壁造りでは室内に現しとなる柱回りの気密層の連続が重要なポイントになりますが、この住宅では柱の両側ある受け材の上で0.2mm厚の防湿・気密シートを気密テープで留め付けてからボード張りすることで、柱回りをしっかり気密化。コンセント部分も専用の気密コンセントボックスを使用するなど、細部まで丁寧でしっかりした気密施工が行われています。
同社の新井社長は「『DAN壁』はとてもいい製品と思いますし、付加断熱で使う場合は、グラスウールよりも施工性はいいですね。特にRC造の建物を断熱改修する場合に適しているのではないでしょうか。仕上げとしてモルタル・リシンなども使えるようになれば、より採用しやすくなると思います」と話しています。
(『ダンネツ通信vol.70』より転載)